板当沢林道の自然環境調査

(1)   板当沢(いたあてざわ)林道の植生環境

   NPO法人武蔵野自然塾 梅田彰

1、植物に関する調査の前提・範囲

板当沢の植物に関する調査は、板当沢に多種の陸生ホタルが高密度に生息する原因はど

こにあるのかを探るための、基礎調査の一環として実施したものであり、板当沢全体にわ

たっての植物相や植生の調査は実施していない。なぜなら林道両側の峻険な斜面に林立す

るスギ・ヒノキ林の斜面中段以上にはホタルの発生が認められず、林道沿いに残存する自

然植生周辺のみに発生が見られることから、植物相の調査は林道沿いの斜面下部と沢沿い

に限って調査したからである。また、植生調査は特にオバボタルが多発生した地点ならび

に多種の陸生ホタルが集中して発見された地点の2箇所についてのみ実施した。それゆえ

板当沢全体の植物相の把握にはなっておらず、また全タイプの植生をとらえてはいないが

、こと陸生ホタルに関係する部分での調査としては充分ではないかと思われる。

  

2、板当沢林道の位置、地形、地質、微気候

 板当沢林道は、浅川(=多摩川支流)の支流のまたその支流の北浅川に注ぐ「板当沢」

に沿って設けられた林道で、北浅川との出会いから北高尾山稜に向って、南西方向に1.8

kmほどを上り詰めたところが終点になっている。スギ・ヒノキの高木が林立する木立の中

を、道幅約3mの林道は、板当沢を右岸・左岸と左右に交差しながら緩やかに沢沿いを辿

っているが、谷頭とも言うべき林道終点から先は、前面に浸食崩壊のガレ場が道を塞ぎ、

尾根に至る手段としては、林道脇の急登攀を要するスギ・ヒノキ林内の、暗い「踏み跡」

のみが唯一の手段となっている。

 すなわち、板当沢は関東の平野部から急に屹立する「秩父山地」の東南端に存在する、

北高尾山稜(標高500m700mのピークが20個以上連なる山稜)の板当山に水源をもつ小

沢で、北浅川との分岐点が標高209m、林道終点が330mの標高差121mの緩い上りであるが

ゆえに、谷頭たる林道終点から500m600mの稜線へのとりつきは急登攀を要することにな

る。そのため登山コースにはなっておらず、地元の人を中心に、ヤマメ釣り、サワガニ捕

り、カジカ(魚)卵採集などの「知る人」のみが訪れる極めて静かな、いわば袋小路の林

道である。

 地質は四万十帯と同様に太平洋プレートが日本列島の下に潜り込む際に、プレートが運

んできた海底の堆積物が剥ぎ取られ、陸側に押し付けられてできた「付加体」から出来て

おり、川乗層と呼ばれる粘板岩が中心の地質である。山容は幼年期の様相を呈しているが

沢筋の浸食は激しく、急峻なV字谷を刻んでいるため、林道の両側は35度以上の急傾斜と

となっており、林道から山腹や尾根へのとりつきは困難を要する。また、沢は降雨時に雨

水を集めて暴れ川となり、渓流沿いの岩上等にふつう見られるダイモンジソウなどの植物

は一切見られない。

 200 回以上にわたる板当沢(標高200m300m)での気温測定結果では、八王子中心

部(標高100m)と比べて約3℃低いことが判明した。標高が100m上昇するごとに0.6

℃気温が低下するという一般的な傾向よりも、遥かに低い気温低下が見られる。因みに八

王子市よりも平均気温が3℃低い場所として例を挙げれば、日光市が相当する。

 気温が低いためか、山々が紅葉する時期に板当沢を訪れると、ミズキ、ヒメコウゾ、フ

サザクラなどの広葉樹は、紅葉(黄葉)する以前に、降霜によって緑色を残したまま多く

の葉を萎落させている光景に出合う。日照時間が短いために放射冷却が異常に早く進むの

か、あるいは上空の冷気が急峻な山襞を伝って雪崩のように板当沢に滑り降りてくるのだ

ろうか。それとも、深いダム湖等で見られる温度躍層(湖面の水温は太陽で上昇するが、

湖底の水温は非常に低い温度のまま停滞する現象)と同様に、放射冷却等によって夜間に

冷却して重くなった冷気が板当沢の谷底に充満し、上部の空気は陽光による温度上昇で軽

くなるため、上下の空気が混ざりにくく、谷底の空気は加速度的に冷え込むということな

のだろうか。

 急峻なV字谷の両側に林立するスギ・ヒノキ林が天空を非常に狭くしており、林道に陽

が当たる時間は数時間と短い。また、板当沢林道は斜面の中腹ではなく、谷底に近い所を

辿っており、斜面下方部であるため、土壌は適度に湿度を保っているものと思われる。そ

して、林道周辺の自然植生からの枝葉が林道周辺に堆積し、適湿な環境の中で適宜分解さ

れ、陸生ホタルのエサとなるミミズや陸生貝類の生息環境を保全しているのではないかと

考えられる。

 

3、板当沢および周辺の植生(過去)

 板当の集落から北浅川上流の案下の集落に至るまでの、過去の植生についての記録は残

念ながら見つかっていない。それゆえ、地元の人の話を聞くか古文書等から推測するしか

ない。地元の人の話ではスギ・ヒノキの植林が始まるまでは、力石集落付近の北浅川左岸

の山地に現在でも見られるようなクリ−コナラ等が茂る落葉樹林であったようだ。

 古文書によれば、この地域では江戸時代に「案下炭」の出荷が盛んであり、相模の刀工

がやってきて、ここで「下原刀」と呼ばれる切れ味の良い刀を製造していたとのことであ

る。相模川の砂鉄(神奈川は金川が語源との説がある)を使ったのであろうか、砂鉄から

刀を製造するには「山が枯れるほど」多量の良質炭が必要とされるが、このことは薪炭材

が豊富に採れたことの証左といえる。また、地元の人はカシワの葉を採取・販売し、「柏

葉市」まで開いていたようであるから、カシワの木が多数自生していたと推測される。

 陣馬山(標高885m、北浅川源流の案下川の水源。北高尾山稜の堂所山731mで高尾山

塊と合流し陣馬山に続く)近辺には、現在でもカシワやスズタケが茂っている場所がある

と聞く。

 以上のことから推測するに、板当沢を含む北高尾山稜の人為が加わらなかった時代(少

なくともスギ・ヒノキ林の植栽以前)の植生は、高尾山と同様に冷温帯と暖温帯の植物が

混在して、豊かな動植物相が見られた地域であったと想像される。

 

4、板当沢の植生(現況)

  

1)林道より上部斜面の植物

 現在の板当沢林道は全てスギ・ヒノキの中にあるといって過言ではない。昭和40年頃よ

り植林された樹齢40年生ほどのスギ・ヒノキが林道斜面両側に林立しており、林道から見

上げる空は帯状に狭く感じられ、間伐等の手入れが殆どされていない林内は暗い。特にヒ

ノキ林の林床はベニシダ等、限られた植物が散見される貧相な植生となっている。それに

比べてスギ林の林床にはアオキの実生やサイハイランなども見られ、ヒノキ林よりも植物

相は豊かであるが、一般的なスギ林の林床ほどの豊かさはない。これは植林地が35度以

上の傾斜をもつ峻厳な斜面であり、落葉・落枝等の堆積が起こりにくく、土壌(Ao層)の

発達が悪いからではないかと思われる。

 スギ・ヒノキ植林斜面上段には、コナラ・シデ類など落葉樹の高木が茂る場所が、パッ

チあるいはモザイク状に点在している。これら樹木の多くは株立ちで、20年前後の樹齢

と思われるが、おそらくはクリ−コナラが茂る二次林を伐採して植林したあと、下刈や除

伐の手を逃れた切株からの萌芽が成長したものと推測される。

 

2)林道沿いの植物

 林道沿いの植物相は、菱山忠三郎氏によって1999412日、59日、620日、

1019日の4回にわたって精査され、シダ植物を含む83290種の維管束植物がリスト

アップされた。また、内野秀重氏が19991030日に、特にオバボタルが多発生した地

点ならびに多種類の陸生ホタルが見られた地点の2地点について植生調査を行ったが、そ

の際に調査地点を中心として周辺域(林道周辺から少し山側に踏み込んだ部分)の植物も

調査しており、59145種をリストアップしている。両者がリストアップした植物には共

通するものが多くあるが、そうでないものもある。ここでは菱山氏が作成した表に記載さ

れていない種で内野氏が記載した種を、菱山氏作成の表に単純に追加する形で作表した(

表1、板当沢の植物リスト参照)。

 その結果、合計した維管束植物はおよそ90327種(変種・品種等を含む)程度とな

った。1.8kmにおよぶ沢筋の道程において見かける植物の種数としては、ワラビ、イヌシ

デ、ムクノキ、あるいはゼンマイ、クロモジなど一般的に見られるであろう多くの普通種

でさえリストから欠落しており、植物相は貧弱であるように感じられる。しかし、自然植

生が、「植林地の中の林道沿いの植物」という極めて狭隘な範囲にあることを考慮すれ

ば、植物相としては案外多彩であるとも考えられる。どのように評価するべきかは難しい。

 林道沿いと沢岸の限られた部分には、ケヤキ、イタヤカエデ、オニグルミ、フサザク

ラ、ミツデカエデ、アブラチャン、コクサギ、アオキ、タマアジサイなどの自然植生が見

られる。その中には、標高200m300mの低地ではあまり見られないカスミザクラ、チョウ

ジザクラ、スズタケ、タツノヒゲ、ヒメノキシノブなども散見される。しかし大勢を占め

るのは、カエデ類、アブラチャン、コクサギ、アオキ、タマアジサイなどである。

 また、林道沿いの湿潤な平地部分は、ニリンソウ、イチリンソウ、アズマイチゲなどの

春植物や、ヨゴレネコノメ、セントウソウ、ジュウモンジシダなどが地を覆っている。ヒ

メジョオンやベニバナボロギク等の帰化植物は少なく、昆虫類の蜜源植物としてアズマヤ

マアザミが所々にみられるほかは、昆虫類が好むような花は少ない谷であり、植生が貧弱

であることも相まって、ホタルを除く陸生昆虫相も貧弱に感じられる(昆虫リスト参照)。

 

3)林道沿いの植生(ホタル多発生の2地点)

 内野氏が行った2地点に関する植生調査については、内野氏のコメントを以下にそのま

ま転記する。

  

・地点@(オバボタル多発生地、標高250m、沢入口から約400m

 傾斜35度を超える崩壊性の急斜面地であり、亜高木のケヤキやクリが上層を優占し、低

木層をアブラチャンやムラサキシキブが占める若い樹林地である。株立ちの樹木が多

く、1020年程度の萌芽性の林と考えられるが、草本層を中心に常緑植物のアラカシ、

ヤブツバキの生育が目立って来ている。相観からケヤキ−アブラチャン群落としたが、

組成的にはヤブツバキクラスの二次林であるクリ−コナラ群集に、渓谷自然林である

ケヤキ−イロハモミジ群集の要素を交えた林縁群落と見るのが妥当と思われる。フロラ

は、エンコウカエデ、ムラサキシキブ、ヤマブキ、アズマヤマアザミ、アズマイバラ

等、丘陵地から低山にかけて共通して見られる植物が殆どであるが、チョウジザクラ、

カスミザクラ、ヒメノキシノブなどの出現に山地性の特色を見ることができる。

   

・地点A(多種類の陸生ホタル発生地、標高300m、沢入口から約1,000m

 この地点はヒノキ林の裾にあたり、林道とヒノキ林にはさまれた台地部分に成立した小

 面積の落葉樹林縁群落である。傾斜5度程度の平坦な立地に数本のクリ、そしてオニグ

ルミ、ミズキ、モミなどが生育する林分で、アカメガシワやヤマグワ等の林縁要素が強

く、あまり均質な相観をもってはいない。クリ、チゴユリ、ジャノヒゲなどの豊富な出

現にクリ−コナラ群集の要素を見ることができるが、全体としてはむしろオニグルミ、

アブラチャン、コクサギ、タマアジサイ等の渓谷林的な要素を多く含んでいる。林床は

スズタケとアズマネザサが散生するが、多くの草本類が生育し、実生木も多い。地点@

と同じく丘陵帯と多くの共通点を持つフロラであるが、スズタケ、タツノヒゲ、ミヤマ

フユイチゴ等が低山地の特色を示している。

以上、ホタル多発生地点の植生データを読んだだけでは、多発生の原因として浮かび

あがるような何か特徴的なものは、残念ながら見つからない。ただ言えることは、両地点

ともスギ・ヒノキ植林地の海の中にある、林道沿いに島嶼的に存在する落葉樹の小面積の

群落であるということである。

  

5、板当沢の自然環境と陸生ホタルについての考察

 これまで見てきたとおり、植物相や植生面から、陸生ホタルが多発生する、あるいは多

種類の陸生ホタルが蝟集する理由を挙げることは困難であり、ほかの要因が複雑に絡まっ

ていると考えるのが妥当であろう。

 そこで、この稿を終えるにあたり、少ない情報・知見をもとに、板当沢が多種類の陸生

ホタル多発生の地となっている原因を、筆者の独断と偏見をもって推察することにしたい。

  

1)植生の歴史から見た板当沢林道の自然環境

 隣接する高尾山には、およそ1,600種におよぶ植物が自生し、昆虫も5,0006,000種が

生息していると言われる。その理由として高尾山は、冷温帯の植物と暖温帯の植物とが混

在するため植生が極めて豊かであり、かつ修験道の場として自然環境が守られてきたこと

が挙げられている。実際に高尾山は標高599mそこそこの低山であるにもかかわらず、その

北斜面にはブナ−イヌブナ林が存在する事実は大変興味深い。高尾山のブナ林は、樹齢

200300年と見られているが、その時期は江戸時代の小氷期にあたり、冬季は隅田川が凍

結し、氷上を馬車が往来していた模様で、北斎の絵などにその様子が描かれている。おそ

らく当時の高尾山塊ならびに板当沢を含む北高尾山塊は、冷温帯(ブナ帯下部)の植物も

かなり茂っていたと思われ、フロラ(植物相)もファウナ(動物相)も豊かであったと推

測できる。

 しかしその後の温暖化によってブナ帯下部の植生は徐々に衰退に向い、ヤブツバキクラ

ス上部のモミやコナラが優占する植生に変化したが、高尾山は上記理由でそのまま自然植

生が守られたため、冷温帯と温暖帯の双方の植生が現在でも混在する自然豊かな場所とし

て存在している。一方、板当沢を含む北高尾は、高尾と同様に豊かな自然環境にあった(

現在存在する種の供給源であり得た)が、人為が加わってクリ−コナラが優占する代償植

生に変化し、やがてスギ・ヒノキの植林面積が増大するにおよんで、フロラならびにファ

ウナは多大な影響を受けたのではないかと考える。

 すなわち、板当沢は植林の手から逃れた林道沿いのわずかの土地に、過去に自然植生を

構成していたであろうカスミザクラ、チョウジザクラ、スズタケなどブナ帯下部の樹種が

わずかに残存し、ヤブツバキクラスの二次林構成種や渓谷自然林樹種が、林道沿いにしが

みつくように見られるといった状態が現在の実態ではないかと考える。

  

2)地形的、微気候的条件から見た板当沢林道の自然環境

 これまで記載したように、板当沢林道は深いV字谷の底辺を沢沿いに辿っているため、

斜面上部にパッチ〜モザイク状に存在する萌芽林ならびに林道周辺の自然植生からの落葉

落枝が林道周辺に多量に堆積する。これらの一部は沢筋に供給され、多種類のカゲロウ等

の水生昆虫の繁殖を促し、これらを捕食する多数のカジカ(魚)やムカシトンボ等のヤゴ

類を育み、多彩なクモ類を繁殖させているものと思われる*1。また、林道周辺に堆積した

落ち葉等は、斜面底部であるところからの土壌水分の存在ならびに上空の空間が狭く深い

谷であるため、日照時間が短く、放射冷却そのた何らかの理由により気温が冷涼に保たれ

ているが2ゆえに、土壌が乾燥せず適湿な環境となっており、陸生ホタルのエサとなる

ミミズ*3や陸生巻貝類を育てる条件を満たしているのではないかと考えられる(板当沢

の水圏環境と水生生物、板当沢の淡水産貝類と陸産貝類を参照)。

 そして植生が変化したことで、水生昆虫には影響が少なかったかもしれないが、陸生昆

虫には多大な影響を与え、ホタルやガロアムシ、ミミズ等を含む土壌生物は、林道周辺に

残存する自然植生の部分にやむを得ず集まり、生き残っているのではないかと考える。

    

 以上、繰言となるが、かつての板当沢を含む北高尾山稜は、高尾山と同様に豊かな自然

があり、現在板当沢に自生・生息する動植物の種の供給源・発生源であったという背景、

ならびに板当沢の地形、林道周辺の微気候、現在では林道周辺のみに残存する自然植生、

etc.といった自然環境条件が、板当沢林道周辺に陸生ホタルを蝟集・残存させていること

となり、多発生地点として我々の注目するところとなったと考える次第である。

                                      以上

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*1
板当沢におけるクモ類の調査は、東京蜘蛛談話会(新海栄一会長、会員数約200名、

  1969年発足)によって、1995212日、528日、712日、918日、及び

  1996320日、526日、819日、923日の合計9回実施され、30186

    種のクモを確認、非常にクモの種数が多いところであると評価している(東京蜘蛛談

  話会会誌「KISHIDAIANo.741998-3より)。

*2:林道際で氷河期の生き残り昆虫と言われているガロアムシが発見されている。

*3:ミミズ等をエサとし、乾燥を極度に嫌うタカチホヘビが林道脇で発見されたほか、イ

ノシシがミミズを掘りだした痕跡である「ラッセル痕」が非常に多く見られる。

今回の調査により、オオオバボタルはスギなどの倒木の、カミキリムシによって開けら

れた孔で産卵・蛹化・羽化し、越冬するという、即ち孔のあいた倒木の存在に依存する

生活史が明らかになった。従来、オオオバボタルは山地性と見られていたが、その理由

は手の行き届かない奥山の倒木・放置木に依存して繁殖してきたからと推測され、

近年、里山でもオオオバボタルが見られるようになった理由は、里山が放置されて倒木

・放置木が増加しているからではないかと考えられる。板当沢も御多分に漏れず、沢沿

いに倒木・放置木が多く転がっており、我々の目が届く範囲にあると言う条件が、オオ

オバボタルの生息発見に寄与していると思われる。


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